■■その愛の名を教えて 4■■


「はぁ、ヤバかった、間一髪って所だ」
お風呂の浴槽の中で、私を背中から抱きしめながら透也が言った。
「僕の方が先にイっちゃう所だったよ…君があまりにも可愛いから」
耳にちゅっとキスをしてくる。
「…透也…」
イった余韻でまだ身体の中が熱い。
透也に優しくされたくて堪らない気持ちだった。
私は彼の方に向き直り、ぎゅっとしがみついた。
「みのり…」
透也は極上の笑みを私に向けてくれて、それからちゅっとキスをしてくれた。
「透也、大好き」
「僕も好きだよ」
自分からも彼にキスをした。
「…頭の中がぽわんとする…」
「酔っているからね」
「私、そんなに飲んだ?」
「ああ、それなりにね」
「んー…」
「自覚無し?困った子だね」
私は、ふはっと溜息をついて浴槽から上がった。
「のぼせちゃいそう…」
「身体洗う?」
「うん…」
「僕が洗ってあげるよ」
「え?」
透也も浴槽から上がってきた。
ふたりとも泡だらけだ。
「いいでしょ?」
スポンジをビニール袋から開けて取りだして、彼はそれにボディソープをつけて
いる。
「…自分で、洗えるよ?」
「僕が洗ってあげたいの」
「…ふぅん…」
「座って」
私は腰掛け椅子に座る。
透也が背中からごしごし洗い始める。
んー…誰かに洗って貰うのって気持ち良いかも…
透也は全身を洗ってくれる。つま先の方まで。
と、思っていると透也が泡だらけの手で私の胸を愛撫する。
「あっ、やぁん」
「胸も綺麗にしないとね」
「す…スポンジでやってよぉ」
「手でいいじゃない」
と、言いながら透也は胸の先端部をくりくりっと弄る。
「ふ…は…」
胸を揉みながら人差し指と中指で先端部を挟み込み、くりくり弄ってくる。
「透也…それ、洗ってるんじゃないよぉ…」
「ふふ、判る?」
「他意をもって弄ってるって感じがするんだもん…」
「他意をもってやっているよ」
「とうやぁ…」
ふにふにと胸を揉まれる。
下から持ち上げるようにして揉んだり、こねくり回す様にしたりする。
「あんっ…」
それからそっと手が伸びてきて、私の繁みを撫でた。
「透也、だーめっ」
「お風呂でも、一回しようよ」
「ええっ…」
泡だらけの彼の指先がぬるんっと私の裂け目を滑っていく。
「ひゃっ…ん」
「濡れてる。ぬるぬるしてるよ?さっきの余韻かな?」
「やーん…透也っだめぇ」
透也の指は更に奧まで進む。
彼は私の後ろの穴に触れてきた。
「ひゃっ」
思わず身体を硬くしてしまう。
「どっ…どこ触ってるのよぉ!!」
「何処って?お尻のあ…」
「言わなくても良いよっ!とにかくそんな所触っちゃ駄目!」
「どうして?ソコも案外性感帯だったりするみたいだよ?聞くところによると」
「汚い場所だから触っちゃ駄目!」
「だからボディソープで綺麗にしているんじゃない」
「だ…だって…だめぇ…」
そう私が言っているのに透也は指を伸ばしてきて後ろの穴をクリクリ弄る。
「く…くすぐったいよ…止めて、透也」
「くすぐったい?ふぅん」
透也は執拗に私の後ろの穴を弄ってくる。
本当にくすぐったくて、ムズムズしてくる。
ムズムズ?
「ひゃんっ」
透也がお尻の穴に指をくいっと押しつけてくる。
「駄目だってばぁっ」
ぐにぐにぐにぐに
まるでソコを解すみたいにして指で揉んでくる。
「う…ン…」
変な所を弄られているのに、お腹の中が熱くなってくる。
「んは…だめぇ…」
「…みのり、ココではされた事ない?」
「さ、されるって?」
「ココにナニを入れられた事はあるの?」
「なっ!ないよっ」
「ふぅん。ココはまだバージンなんだ」
「と…透也?やだよ?」
「うん。今日はしない、触るだけ」
今日”は”?
「ん…はぁん!」
ぐりっと透也の指がその部分を撫で回す。
変な所を弄られているという心にブレーキをかける物がある反面、なんだか気
持ち良いかもしれないと思う気持ちも湧いている。
私、変なのかもしれない。
こんな所でも感じてしまうなんて。
透也は私を抱きかかえながら、後ろの穴に指を滑らす。
ボディソープでぬるぬるする。
「んんんっ」
「…なかなか良い反応だね」
「と…や…だめっ」
身体がふるふるっと震えた。
「僕もね、こっちはまだ未経験なんだ」
「……」
私は透也をちらりと見る。
「し…してみたいの?」
「そうだね興味があるね。君の身体の全部を僕は知りたい」
「…それは私だからしてみたいっていう意味?」
「他の人間なら、触れるのも嫌だね」
そう言って透也は蛇口をひねってシャワーを出した。
お湯を私にかけて泡を落としていく。
あの部分の泡も。
終わったのだと思ってほっとする。
泡を流し終えると、透也は私を浴室の床に寝そべらせた。
ここで一回するって宣言してたから本当にするのかな…と思って透也を見てい
ると、彼は頭を下げて私の足を開かせて…
「ひゃっ、だっ…だめぇっ」
慌てて身体を捩って彼の唇を避けた。
透也は私の後ろの穴にキスしようとしたのだ。
「なに?」
「な…なに?じゃないよっそんな所に口を付けちゃ駄目!!」
「綺麗にしたから大丈夫」
「大丈夫じゃないってば!」
「んー…ガードが硬いな。判ったよ、しない」
「本当に駄目だからね?」
「判ったって」
フッと透也の吐息を蕾の部分で感じてゾクンっとした。
前を舐めるのも嫌がる人が後ろを舐めようとするか?
私は透也が何をしてくるのか予想も出来なくてドキドキした。
彼の髪が、下腹部にさらりとかかる。
ちゅっ
蕾を小さく吸い上げる。
その後、舌先で遊ぶようにちろちろと舐めてきた。
「んっ…ふ…」
透也の舌先が動いていく。
蕾から足の付け根へ、くすぐるように動いてそれからつつっと舌を滑らせなが
ら、膝をちゅっと舐める。それからどんどん下がっていって…
…ちゅっ
右足の親指を舐められた。
「んっ」
ぴくんっと身体が跳ねる。
足を舐められるなんて初めて。
そこもやっぱり綺麗な場所とは思えず、出来れば止めて貰いたいなぁと思って
いると、透也が紫の瞳で私を見つめながら足を舐め回す。
指だけを吸うように、或いは指の間に舌を這わせるように。
「ふっ…ん…あふ…」
彼は丁寧に私の足の指を舐めていく。
一本一本口の中に含んで舐め回す。
透也の綺麗な唇が、艶めかしく動いている。
その様子を見るだけで、私の中にあるものがスパークしそうになっていた。
なんて色っぽい人なんだろう
彼のどんな仕種も、私のオンナの部分を刺激してくる。
「と…や…」
「…気持ちイイ?」
「ん…うん…」
身体が熱い。
じんじんしてくる。
思考がふにゃふにゃになっていく。
ちゅっ
小指を吸い上げられて、身体がびくんっと跳ねた。
そのまま足の側面を透也の舌が這っていく。
「んふ…んっ…あぁっ」
アキレス腱の辺りにキスされる。
彼の柔らかな唇の感触が、皮膚をさわさわと擦っていく。
「透也…」
私は手の指をきゅっと噛んだ。
その感覚でさえ甘くって、じわっと身体に快感が広がっていく。
「ん…ん…ぅ」
「…さっき流したばかりなのに、もう溢れてきてるよ」
透也が私に気付かせる様に言ってきた。
つぷっと指を一本挿入されて身体が震えた。
「やんっ」
「熱いね、君の中は」
ちゅっと足の甲に透也は口付けた。
「…入れても…イイ?」
「…う、うん…」
透也の身体が重なってくる。
彼の胸の下で私の胸が柔らかく潰れた。
透也の体温が胸に伝わって来て心地が良い。
キスがしたくて顔を浮かしたら避けられる。
「…透也?」
「…キスは、ちょっと…」
「…どうして?」
「…」
見上げる私を彼は斜めに見ている。
身体を起こして彼の両頬に手を添えると、透也の唇にキスをした。
「…嫌じゃないの?自分の足を舐めていた男の口にキスするの」
彼はそう言ってふっと笑った。
「避けられる方が嫌だ」
「一応気遣ったつもりだったんだけどね」
私はもう一度透也にキスをする。
自分から彼の口腔内に舌を差し込んで、彼の舌を絡め取った。
深いキスを何度も何度も繰り返す。
お互いの液体を交換し合った。
口腔内に溜まった透也の液体を嚥下(えんか)する。
それから、ちゅっと短く透也の唇を吸い上げる。
身体の中心に透也の熱を感じて、私は少しだけ身体を強ばらせた。
透也との快感の海に飛び込む一歩手前は少しだけ怖い気がした。
「身体の力、抜いて」
耳元で彼がそっと囁いて、私の腰に手を添えてくる。
「…愛しているよ」
ウン
ひとつ頷いて、息を吐いた。
ゆるゆると透也が私の中に入り込んでくる。
「んっ…あ…」
「きつ…いな…」
透也が眉をひそめた。
「もう少し、力を抜いて?僕が入れないよ」
「う…うん…」
彼は私の頭を撫でながらキスをしてきた。
透也…
彼がもっと中に入り込んでくる。私と擦れ合いながら。
その摩擦にゾクゾクした。
「あふぅん…」
「何…?緊張しているの?どうしてそんなに身体に力を入れているの?」
透也が小さく息を吐く。
「膣内が狭すぎるよ…僕を入れない気?」
「そんなんじゃ…ないよ」
「もっと力を抜いて、僕を受け入れて」
ぐぐっと内部が圧迫される。
透也が私を分け入ってこようとしている。
「狭いってば…」
彼は少し笑って、身体を前後に動かした。
「あっ…ああんっ…」
「ねぇ…早くひとつになろうよ…」
甘い声で彼が囁く。
うん…私だって透也とひとつになりたい。
頭の下に透也の左腕が入り込む。
右手でやんわりと胸を愛撫し始めた。
「んっ…ぅ…はぁ…」
「君の身体は、本当に小さいね…少しでも乱暴に扱えば壊れてしまいそうだ」
それは透也との体格差を言っているのか、私の内部の事を言っているのか。
でも、どちらも私の身体は彼を受け入れるには小さい気はした。
「だけど、そんな所も僕を燃えさせる」
透也は微笑んで腰を奧に進めてくる。
少しずつ、少しずつ、彼の肉体が私と合わさっていく。
途中、彼は侵入を止めてずるずると退いていく。
それからまた入ってきた。
「あ…あぁん…」
ぐるっと私の内部をかき回すように透也が動くので、私の肉壁がひくんっとし
た。
きゅうきゅう透也を締め付けているのが判る。
「…もう少し入りたい…もっと、奧まで僕を導いて」
彼は私の右足を自分の肩に担ぎ上げると、挿入を深くしてきた。
「ああんっ…」
透也の熱いモノが少し乱暴に中に押し込まれてくる。
「はっ…はぁ…さっきは…そうでもなかったのに、なんでこんなにキツイの?」
きゅうんっ、私の内部が更に透也を締め付けた。
「んっ…ぅ…」
透也が甘い吐息を漏らす。
「み…のり…凄いよ…君の中…あぁ…堪らない…全部、入れるよ?イイ?」
ぐぐっと透也が腰を進めてくる。
彼の太さと硬さに身体がぶるっと震えた。
「根本まで、僕を銜えて」
透也のお腹が私の下腹部にぴったりとくっつく。「はぁ」と透也が息を吐いた。
「全部入ったよ…」
「う、うん」
ひくんひくんって内部が動いている。
透也を迎え入れた事を悦ぶ様に。
「…凄い…なんでこんな風に動くの?君の中は…」
「と…や…」
「君を抱いたら、本当、他のオンナなんて抱けなくなるね」
ぐいぐいっと透也が自分をもっと深く押し込むように腰を進めてくる。
「すげ…気持ちイイ…狂う…」
「透也ぁ…」
ちゅっ
透也が私の唇にキスをした。
「…ああ…マジで…おかしくなる」
透也は眉をひそめ、動かない。
じっとしていると自分の中がどんな風に動いているのかがはっきりと判る。
ぐにゅぐにゅしてる。
私の中の肉壁が。
こんな風に動いてしまうのは初めてかも知れない。
それとも今まで気が付かなかっただけ?
透也がゆっくりゆっくり動いてくる。
「ああん…ああ…あふぅん…」
「ああっ…くそ…」
彼は長い前髪をかき上げた。
「君…良すぎだ…」
「透也…私も…気持ちイイよぉ…」
透也のモノが擦れる度に、私の内部が切なさでいっぱいになる。
その切なさは快感で、私を翻弄していく。
透也が激しく抜き差しした。
「んひゃぁんっ…はぁ…あはぁん…透也ぁ…ああ…」
「はぁっ…はぁ…みのり…イイよ…凄い、イイ」
「透也っ…ああんっ…ああっ…あふぅん…」
「もっと、僕を食べて、奧まで銜え込んでしまって」
ぐるんっ透也が腰を回した。
私の内壁全てに彼が擦れてきて、それが凄く気持ち良かった。
「あああん!それ…もっと…してっ」
「今のが、良かったの?こう?」
透也のモノで私の中がかき回される。
「うん…ウン…いい、のぉ…」
「ああ…いやらしい顔しちゃって…もっと啼いて、もっと気持ちイイって言って」
「いいっ…透也…気持ちイイの…中が熱いのぉっ…」
透也が前後に動いて、ぱんぱんっと腰を打ち付け合う音が浴室内に響いて、そ
れが余計にいやらしくて興奮させられた。
「あぁっ…みのり…イイっ…本当に、君ほど素晴らしい女は、他にいないよ…」
「ふっ…ふぁ…とぉやっ…ああんっ…」
「僕の肉茎が、悦んでる…あぁ…射精したいよ…君の中に僕の液体を出したい」
「ま…って…あと、少し…」
「判ってる…だけど…あぁ…堪らない…」
透也はぎゅっと眉間にしわを寄せた。
それから私を抱きしめてくる。
「みのり…愛しているよ…、どうにかなってしまいそう…出したい…出したい
よ…」
透也のそれが私の中で一層膨らんだ。
彼の先端部が私のおうとつ部分を引っかけるようにして動いている。
それが凄く気持ちがイイ。
つんっと私の中で何かが甘い痺れを呼んだ。
身体中が痺れておかしくなる。
もう来るっていうのが自分でも判った。
私、イク、イッちゃう。
「透也っ…来て…来て…っ…ああんっ…」
「イク?イケそうなの?」
「イク…イッちゃうの…透也のアレが奧に当たってきゅうんってするのっ」
「イッて…みのり、僕の腕の中でイッて…ああ…僕も、もうっ…」
透也が一層激しく私を揺さぶった。
彼が私のイイ場所を何度も何度も擦っていく。
ああっはじけちゃうっ
「透也っ…ああっあぁん…ああっ…ああああああっ!」
ばちんって電気を流されたみたいに私の身体が透也の腕の中で跳ねた。
「出すよ?出してしまうよ?みのりっ…」
「…し、て…出して…透也のいっぱい出してっ…あふぅんっ!」
透也は私の身体を押さえつけるようにして何度も何度も深く打ち付けてくる。
その彼の動きに小さな波が立って、泡がぱちんぱちんと弾ける様にして小さな
快感が私の内部で弾けていた。
「ひっ…ひゃうん…透也…透也…凄いの、快感がいっぱい…ああぅんっ…だめ
ぇ…変になっちゃう…やんっ…やあんっ…死んじゃうよぉ…」
「みのり…みのりっ」
「だめっもうだめっ…やあんっ…ああっはぁんっ…いやぁ…」
いやいやって身体を揺する私を透也の腕が押さえつけてきて、まだ奥の方を突
いてくる。
駄目、もうこれ以上されたら本当に頭がおかしくなる。
イクっていう感覚が何度も何度も私を襲う。
「はぁんっはぁんっああっ…もう止めて、透也ぁ…」
「はっ…はぁっ、もう少し、堪えて…」
透也が私の腰を掴んで、激しく出し入れする。
最奧を何度も突いてくる。
「はぁあああああんっ」
びくんっと私の身体が仰け反って、後は何も判らなくなった。

ゆるゆると瞳を開けると、心配そうに覗き込んでいる透也と目が合った。
「あぁ…良かった…気が付いた?」
「とう…や?」
「水か、ウーロン茶、飲む?」
「おみず、飲みたい」
「ん…ちょっと待ってて」
ぎし
ベッドのスプリングが軋んだ。
あ…私、ベッドの上に居る。
私の身体はバスローブに包まれていた。
冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取りだして、透也が持ってきてくれ
る。
彼がそっと私の身体を起こし、口元にそれを運んでくれる。
ごくんって喉が鳴った。
「ふは…」
「…ごめん…まさか気を失わせるとは思ってなかった」
彼のその言葉に、自分が気を失っていた事に気が付かされた。
「あ…うん…透也、イケた?」
「ごめん、限界だったから、そのまま出させて貰った」
「ううん…」
私は透也の胸に顔を埋めた。
透也がぎゅっと抱きしめてくれる。
彼は何か言いたげに口を開こうとするけれど、言葉にならないのか、ただ私を
抱きしめて、私の頭に自分の顔を擦りつけてきた。
「透也?」
「もう…本当に、僕は…」
「うん?」
「君に、夢中なんだ…」
「透也…」
「あんな風になってくれる君が愛おしいなんて言ったら、不謹慎かな」
「…い、言わないで、恥ずかしい…よ」
「愛してる…君が可愛くて堪らない…食べてしまいたくなるよ」
透也はそう言ってぎゅうっと私を抱きしめてくれた。
その腕が熱くて、だけど優しくて、私も腕を伸ばして彼を抱きしめた。


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