****** 宮間はあらかじめスマートフォンから予約をしたうえで、シティホテルの一室に桃花を連れて来た。 ばさりと上着を備え付けのソファに置き、彼はダブルベッドに腰掛ける。 「先にシャワーを使うといいよ。それとも、もうやっちゃう?」 「……あ、あの……シャワー……浴びてきます」 「うん、どうぞ」 宮間はネクタイを緩ませ、興味があるのかないのかよく判らない表情でベッドに寝転ぶ。 (宮間さん……本当はしたくないのかな) 朝まで一緒にいたい、もっと触れたいと言った彼の言葉の意味は違うものだったのだろうかと思えてきて、桃花は不安になる。 だけど今更帰れる筈もなく、バスルームの扉をそっと開けた。 そのホテルのバスルームはユニットバスではなく、洗い場もあるような広々としたものだった。清潔そうな白を基調にした内装は緊張している桃花の心を少しだけ和ませてくれる。 バスルーム横のパウダールームで服を脱ぎ、シャワーを浴びる。 内装や雰囲気を見ると自分が過去に旅行などで使ったことのあるホテルよりもグレードが高そうで、一晩泊まるのにいったいいくらかかるのだろうかと少し不安に思った。 会社帰りに買い物をするつもりでいたからお金をおろしてはいたものの、それを上回る金額だったら? と、桃花は自分がこれから何をされるかよりもそんなことばかりが気になってしまっていた。考えごとをしながらいつまでもボディソープを泡立てていると突如硝子張りのバスルームの扉が開いた。 「ひ、ゃ……」 ふたりきりなので、その扉を開けた主は当然宮間で、桃花は慌てて身体を隠す。 「我慢出来なくて見に来ちゃった。俺に一度だけ抱けっていう身体がどんなものなのか」 「み、宮間……さんっ」 彼は眼鏡を外していたからどれだけ見えてしまっているのか判らないものの恥ずかしさのあまり桃花が絶句していると、笑う気配がした。 「想像以上に綺麗な身体をしているね」 「……は、恥ずかしい……です」 「恥ずかしがらなくてもいいよ、どうせこの後隅々まで見るんだから」 「……や、だ」 「もう待てないから一緒に入っちゃおうかな」 衣擦れの音が聞こえ、彼は言葉どおりにバスルームへと入ってきた。 心の準備が出来ていなかった桃花は振り返れず、壁に張り付くように身を縮める。 「まだ洗ってなかったんだね? スポンジを泡立てるのにどんだけ時間かける人なの」 くくっと彼は笑い、桃花の手からスポンジを取り上げ彼女の身体を洗い始めた。 「白磁のような肌だね」 彼はそんなことを言うと、羞恥で動けなくなっている彼女の様子を見ながら泡のついた身体を今度はスポンジではなく手で撫で回し始めた。 「あ……っ、や……」 「柔らかくて気持ちいい」 肩や背中を撫でていた彼の手が前に回ってきて胸に触れた。 「み、宮間……さ……」 「服の上から見るよりもボリュームがあるよね」 「恥ずかしい……です」 「こっち向いて見せてよ、桃ちゃんの胸が見たい」 「あっ……いや……」 抵抗の声を上げても彼は構うことなく彼女を自分のほうに向かせ、まるで観察でもするようにその身体を眺めた。 「すっごい、美味しそう」 「み、見ないで下さい」 「見もせず触りもせず、君にナニだけ突っ込めばいいわけ? 俺は」 「……ぅ、う」 羞恥のあまり瞳に涙を浮かべている桃花を見て薄く笑い、宮間は指を下腹部へと滑らせた。 「ひっ、ゃ……」 「毛が薄いよねぇ? 手入れでもしているの」 「し、してな……」 「ああ、もともとなんだ。へぇ」 「ご、ごめんなさい」 「何が?」 「わ……私、変なんですよね?」 「変ではないよ」 「でも……」 「裂け目が丸見えで、俺が興奮しちゃうってだけの話で」 宮間の指が裂け目を押し開き、中に潜んでいた花芯を撫で上げた。 「あっ……」 「ここも凄いはっきり見えるね。ちょっと硬いかな? もう興奮しちゃってる?」 柔らかな声で淡々と語る彼に桃花は首を振った。 「宮間さん、恥ずかしい……色々言わないで……」 「黙れない性質なんだよねぇ」 くくっと彼は笑い、指を花芯の上でくねらせる。 感じたことのないような甘美な感覚が体中に広がり、桃花は声を漏らす。 「あ……ふ、ぅン」 「……可愛い声、こっちが興奮する」 流しっぱなしになっていたシャワーの湯で桃花の身体の泡を流すと、彼は彼女の乳首を口に含んだ。 「……っ」 舐られる舌の感触に身体がぞくぞくする。 (宮間さんの、舌と……唇、が) 胸の上で蠢いている舌が宮間のものなのかと意識すれば尚更、身体は鋭敏に感じてしまう。 「ふ、ぅ……ン、や……ぁ」 「凄い、溢れてきた」 花芯の更に奥にある蕾に指を滑らせ、ぬるぬるとその部分を弄る。 彼女の体内から溢れた粘液状の蜜は彼の指の動きを助長させていく。 「ね? 濡れてるの判る?」 彼はシャワーを止め、バスルームに声を響かせた。 お湯の音が消えるとぴちゃぴちゃとした音が大きく聞こえる。 「あ……ぁ」 「……指、挿れるよ」 ぬかるんだ場所に、宮間の指が挿し込まれた瞬間、痛みを伴った強い感覚に桃花は身体を反らせた。 「く……う……ン」 「だいぶ、狭いね。でも……気持ちよさそうな中だなぁ」 痛みを堪えるために桃花が唇を噛みしめていると彼は微笑んだ。 「あんまり、こういうのしたことがないの? 一回だけなんて言う誘い方を俺にしちゃう割に」 あまりしたことがないどころか彼女にとってはこれが初めてだったが羞恥と痛みに耐えることが精一杯で声にはならなかった。 「ねぇ、一回だけってさぁ、俺が突っ込んで出しちゃったらそれでおしまいって意味? それとも一晩だったら何回でもOKって意味なのかな」 指を引き抜いて言う彼に、桃花は息を吐いてから答えた。 「み……宮間さんの好きに……して下さい」 「そ? だったら何回でもやっちゃうよ」 指を挿れられただけでもこれほどの痛みを伴うのに何度も彼を受け入れられるのだろうかと思いながらも彼女は小さく頷いた。 「じゃあ、もう挿れちゃおうかな。桃ちゃんのつるっとしたアソコ見てたら我慢出来なくなっちゃった」 宮間は桃花を壁に押しつけると、片足を大きく担ぎ上げ中心部に自分の屹立した部分を撫でつけた。 「…………桃花、俺って君の何人目? いつも、そんな何も知らなそうな顔をしながら一回だけって男を誘ってるの」 耳元で彼は低く呟いた。 そう言いながら指よりも遥かに大きな固体を彼女の中に挿し込んできていたから痛みのあまり桃花は何も言えなくなる。 「一回だけって言う線引きはなんなの? してみて良ければ……とか思ってるの」 「うぅっ……ン」 先端部が挿し込まれただけなのにその強い痛みに桃花は堪らず首を振った。 「い、いや……宮間さん、無理……ですっ」 「無理って、何がだよ」 「そんなに大きいの入らない」 「大きくない。普通だし」 尚も挿入されるとめりめりと引き裂かれる音でも聞こえそうなぐらいの痛みに悲鳴を上げた。 「やぁっ……痛い、宮間さん……お、願い」 「我慢して」 「無理です」 泣きながら彼女が訴えると、宮間は小さく息を吐いて少しだけ挿入していた固体を抜いた。 「ご、ごめん……なさい」 「…………場所、変えようか」 桃花が頷くと、彼は微笑み彼女を抱き上げた。
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