ベッドの上に移動すると桃花は宮間にもう一度謝罪した。 「……ごめんなさい」 「いいけど?」 「ふ、普通はすんなり入るものなんですよね……」 「普通っていうか、あれぐらい濡れていたらするっと入っちゃうことが多いかな」 「あ、あんなに大きなものが、するっと入る……んですか」 「だから、大きくないっての」 おもむろに彼は桃花の右手を取り、自身のものを握らせた。 「っ……ぅ」 「ね? 普通でしょ」 「わかんな……」 「目を閉じないで、見て」 怖々と瞳を開けると、自分の手の中に宮間の屹立した部分がありその固体の大きさや硬さに身体が震えた。 「桃ちゃんの手、温かくて気持ちいい……」 「そ、そう……ですか?」 「うん、一回出してもらってもいいかな」 「え?」 「俺、たまっちゃってるし、興奮しちゃってるしで取り敢えず一回出しておかないと乱暴にやっちゃいそうだから」 「わ、わかり……ました。じゃ、じゃあ……その、どうすれば」 「そのまま上下に擦って」 「は、はい」 言われたとおりに握ったまま手を動かすと宮間は息を漏らした。 「あぁ、気持ちいい」 「……」 桃花がどこを見ていいのか判らずに視線を泳がせていると彼が言う。 「桃花、こっち見て」 「は、はい」 「俺を見ていて、この顔……好きなんでしょう?」 「好き……です」 「ん」 ひくりと手の中にある固体が膨らんだ。 その硬さや大きさは生々しいものであるのに、宮間の顔は美しく眼鏡をかけていなければ中性的にも見えてその艶やかさに桃花の胸が高鳴った。 「ああ……イイよ。桃花の手でされてるかと思うと堪らないね」 黒い双眸が甘く滲む。 膨らんだ固体の先端部からは透明の液体が溢れ彼女の指を濡らしていた。 「な、なんか……出て……」 「うん、興奮しちゃって先走り液が出てるんだけど、そういうのも……知らなかったりするの?」 甘く息を吐きながら言う彼に桃花は謝罪する。 「ごめんなさい……」 「いい、知らないなら教えてあげるから」 彼は薄く笑うもののいつもとは違う笑い方で、その妖艶な笑みに彼女の体内も潤ってきてしまう感じがしていた。 「……どこまで、ン……知らないの? 全部?」 「は、はい……」 「ああ、そう」 宮間は大きく息を吐いた。 「もう少し……動き速くして」 膨らみきった固体は硬く張り詰めていた。 「……ん、桃……出したい」 「は、はい」 「キス……して」 誘うような彼の視線に吸い込まれるようにして桃花は宮間の唇にキスをした。 じっと重ね合わせていると彼の舌が彼女の唇に触れてきて、応じるように舌を絡めると宮間は腰を揺らした。 「桃……桃花……」 舌を絡める合間に呼ばれる声が甘く濡れていて、彼女はその行為に夢中にさせられた。 室内に響く淫猥な水音は興奮を高め、彼女の指の動きを大胆にさせていった。 「桃花……出る……っ」 宮間の身体がぶるりと震え、次の瞬間、飛び散った白濁色の体液に指が濡らされる。 初めて見る男の精液に桃花は異様なまでに興奮させられていた。 「ごめん、手が汚れたね」 「汚れ……? あ、いいえ」 周囲に飛び散った体液を宮間が拭き取っている間も、桃花はじっと指を濡らしている精液を眺めていた。 「もの珍しい?」 「……宮間……さんの、身体から出たものなんですね」 「……そうだね」 「……」 「舐めてみて?」 彼の促すような言葉に、桃花は一度宮間の顔を見てから指先についた体液を舐めとった。 「不味いでしょ」 ふふっと笑う彼に彼女は首を振った。 「美味しいとは思えないですけど……でも、宮間さんのものなのかと考えたら、なんだか……」 「なんだか、何?」 「変な気分に……なります」 「変な気分って興奮するって意味?」 「……そうなんでしょうか」 「桃ちゃん、横になって」 「え、あ……はい」 言われたとおりに枕に頭を乗せて身体を寝かせると、宮間に大きく足を広げさせられた。 「……あ」 「俺も、舐めてあげようね。桃ちゃんの体液」 彼は桃花の股間に顔を寄せ、花芯に短くキスをするとその周りをゆっくりと舐め始めた。 「ん……ぁ」 「桃花の体液は、美味しいね」 濡れた器官が敏感な場所を這い回る感触に彼女は身体を震わせた。 湧き上がる甘美な感覚は桃花の意識を乱していくもので、堪えようと思っても甘えるような啼き声が唇から漏れていく。 「こうされるのは……気持ちがいい?」 「は、い……宮間、さん」 「うん、そうだね……こっちも欲しそうにひくつき始めてるよ」 花芯に舌を這わせつつ、蕾に指を挿し込んだ。 「ああっ」 「さっきよりも熱くなってるね」 「み、やま……さん……」 「痛い?」 「そんなに……痛くない……です」 「ん」 ちゅくっと花芯を軽く吸い上げ、彼は愛でるように何度もその部分に舌を往復させた。 「ああ……宮間さんの、舌……でっ」 「うん?」 「され……て、る」 「そうだね……俺にされちゃってるね。気持ちいい?」 「いい……です」 「可愛いねぇ……桃花……ここ、大きくなってる」 舌で花芯を舐めながら言う彼に羞恥心が煽られる。 「や……恥ずかしい……」 「うん、恥ずかしい場所も、姿も、俺に見られちゃっているよ」 その言葉に、ぞわぞわとしたものが背筋を通っていき甘い痺れで腰が重たくなった。 「う、ふ……ぅ」 「……指、増やすよ?」 指の本数が一本から二本へと変わる。 大きな圧迫感に思わず息が詰まった。 「はぁ……っ、きつい、ね。痛い?」 「まだ、大丈夫……です」 「……ん」 最初に固体を挿れられたよりも痛みはだいぶ薄れているような感じがしていた。 それは多分、花芯の感覚が強いからかもしれなかったが身体は随分と楽だと思えていた。 気がつけば指の本数は更に増え、宮間の指が三本あの場所に咥え込まされていた。 「あ、ぁ、ん……」 「こうされてても大丈夫?」 「……は、い」 「いっぱい濡れてるよ、桃花」 「ん……は、い」 「蜜が溢れてて、挿れたくなっちゃう」 彼の言葉に、彼女は宮間に目を向けた。
>>>>>>cm:
ドSな彼とツンデレ彼女の恋物語 |
rit.〜りたるだんど2〜零司視点の物語 |
ドSな上司×わんこOL |