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LOVEですかッ ACT.14


「……何も、されてはいないので。その……身体的には」
 小さな声で優月が言うと、織川は笑う。
「ああ、プレイは至ってノーマルだったってこと?」
「そっ、そういうことじゃなくて」
「じゃあどんなふうに抱かれてたの?」
「なんで、そんな話になるのっ」
「だって優月が気に病むぐらいなプレイってどんなんだろうなって気になるし。
同じことを俺がしないようにするという意味でも」
「……だから、何もされてないって、言ってるじゃない」
「なんて?」
 織川は首を傾けた。
「だ、だから、私は、そのっ、そういうことをしたことがないの」
「そういうって? セックスしたことないって意味?」
「う、うん」
 優月が赤くなって俯くと彼が小さく笑った。
「……あぁ、なんか、凄い興奮してきた」
「駄目だってば」
「やばい、こんな萌えシチュエーション他にはないよ」
 織川が壁にあるリモコンを操作するとバスルームの照明が落とされた。
 真っ暗ではないものの、薄暗くなった空間に優月の心臓が跳ねる。
「せ、瀬那っ」
「触らせて」
 優月の身体を巻いていたバスタオルが彼の手によって外される。
「やっ、瀬那、駄目」
 前を隠すように身を屈めると、その彼女の背に織川は唇を滑らせた。
「ひ、ゃぁっ」
 バスタオルは浴槽の外に放り出されてしまい、優月の身を隠すものがなくな
ってしまった。
「大丈夫、挿入はしないから」
「それって大丈夫とか……じゃ、あっ」
 裸になった胸に織川の手がかかる。
  ゆったりと柔らかく揉まれ、ただそれだけなのに優月の身体がぞくりとした。
「胸は誰かに揉まれたことがあるの?」
「あっ、あるわけ……な……ぁ」
 胸を揉まれながらも先端部を指で転がされて、思わず甘えるような声が出て
しまい、優月は唇を噛みしめた。
「優月の胸は柔らかくて気持ちがいいな」
「瀬那、それ……いや」
「なんで? 痛い?」
「痛く……ない、けど……ン」
「可愛い声」
「や、からかわないで」
「からかっていると思っているの?」
 先端部を指で摘まれて、優月の身体が跳ねた。
「い、いやっ……そういうの、しないで」
「硬くなってきてる、ココ」
 そう言いながら、織川は彼女の肩口に唇を滑らせる。
  彼の柔らかな唇の感触がより官能に火をつけていく。
  堪えようとしても優月の唇からは甘える声が漏れてしまう。
「ふ、ぅ……や、ぁだ」
「やだやだ、ばかりだね。そういうのも興奮するけど」
 織川は、ちゅっ、と首筋にキスをし白磁のような彼女の肌に朱の色をつけた。
  小さな灯りだけが灯されている薄暗いバスルームに優月の白い肌が妖艶に浮
かび織川の視覚的興奮を煽った。
「綺麗な肌だ」
 二度、三度と彼女の肌にキスをし、その度に痕跡を残していく。
「もう、あちこち舐めたい」
 くくっと織川は笑った。
  彼の愛撫は優月を惑わせる。
  最初から抵抗らしい抵抗などしてはいなかったが、行為が進むにつれて頭の
中が靄がかかったようにぼんやりとして口先の抵抗すら出来なくなっていた。
「あっ……ぁっ」
 花芯に織川の指が触れ、優月は高い声を上げた。
「もう、興奮で膨らんでしまってるね」
「わ、かんない……」
 ふるっと震える彼女を織川は笑う。
「こんなふうにされるのも初めて?」
 彼の問いに優月が頷く。
「じゃあ、こっちに……挿れられるのも?」
 織川の長い指が、優月の蕾にゆっくりと差し込まれた。
「あっ、それ、いやっ」
「痛い?」
「変な感じがするから、やだ……ぁ」
 嫌だという彼女の声を無視して織川はゆっくりと抜き差しする動作を始める。 
  花芯への愛撫を続けたままに。
  湯の中でも優月の蜜が溢れていることが感覚的に織川には判っていた。
「中、狭いね……指一本なのにきつすぎる」
「瀬那、お願い……それ、あっ、あ……」
「もっと、して欲しい? 指、増やして欲しいとか」
「そんなこと、言ってな……ああっ」
 彼は本当に言ったとおりに指を増やしてくる。
  一本でも内部が圧迫されたような感じがしてきつかったのに、さらに増やさ
れて優月は息が乱れた。
 内壁をくすぐるようにして織川の指がゆっくりと行き来している。
  その感覚にお腹の中が熱くさせられ優月は声を漏らさずにいられなくなる。
「あ、あぁ……ン」
「イイ声、もっと聞かせて」
「やぁだ……瀬那、の……指……」
「抜いて欲しいの?」
 そう言った途端、彼は内壁の上部を擦った。
  優月の身体が大きく跳ねる。
「ん、ふ……っ」
「抜いてあげてもいいんだけど……」
 上部を擦りながら、奥へと指を押しすすめる。
  堪えようのない快感が湧き上がり、花芯で感じている感覚もいっそう強くな
った。
「だいぶ、指が馴染んできているんだから、抜いてしまうのは勿体ないよね」
 そう言いながら織川は指を更に増やして、彼女の内部を優しく撫でた。
  優月の腰の痺れが強くなっていく。
  甘い感覚に意識がもうろうとした。
  ゆっくりゆっくり繰り返される指の抽送と花芯への愛撫は震えるぐらいに良
いと彼女に思わせた。
「瀬那……ぁ、瀬那っ」
「そんな声で呼ばれたら、俺だって堪らない気持ちになるよ? 優月」

 背中に押し当てられた彼の熱い塊に優月はいっそう身体を熱くさせられた。


  

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